旬の初ガツオはうま味(UMAMI)たっぷり! で・す・が……

この美味しさが「分からない」という人もいるようです

★春は初ガツオが美味しい季節!「たたき」に「刺身」に「カルパッチョ」……
みなさんはどんな食べ方がお好きですか?

旬の初ガツオにはうま味成分であるアミノ酸(イノシン酸)がたっぷりと含まれており、
かつお節の原料にも使われるほど。

「冷奴」や「サラダ」にかけても美味(うま)し!
「おにぎりの具」にしても美味(うま)し!

あれやこれやと考えていたら、ヨダレがジュルジュル~
もう~ガマンできん!
原稿書きはこれくらいにして、ちょっとだけ味見を……
(あっ、編集部にはヒミツね)

初ガツオ


★ところがぁぁぁぁぁ(涙)!ここ最近、若者の間で「味が分からない」「味の区別がつかない」など
味覚のトラブル(味覚障害)を訴える人が増えているんだとか。

わたしたちは、食べた物が口の中にある味蕾(みらい)に接触することで刺激が脳に伝わり、「味覚」として感じます。

味覚のトラブルが生じるおもな原因には、
・加齢による味蕾の萎縮や唾液分泌の減少
・薬の副作用(薬剤性)
・放射線による口腔内照射

などがありますが、若者の間で増えているのは「亜鉛不足」によるもの。

亜鉛には、味覚を正常に保つ働きがありますが、「実習や試験勉強が忙しいから~」といってコンビニ弁当やインスタント食品に頼り過ぎたり、「ダイエット中だから~」といって無理な食事制限を続けたりすると、味覚のトラブルを引き起こす可能性大!!

“味気ない人生”にならないよう、うま味のある食生活で、心も身体もほっこりしたいものですね。


★ちなみに、昆布やかつおに代表される「だし」の味覚を「うま味」と名付けたのは、なんと日本人の研究者!
ジャパ~ン!(郷ひろみ風に)

発見当初、「うま味」は日本人独自の感覚と考えられていましたが「甘味」「塩味」「苦味」「酸味」に次ぐ”第5の味覚”として世界中に認められ国際語「UMAMI」として知られるようになりました。

その証拠に、京都の日本料理店主が開催する「UMAMI」講座には世界中のトップシェフたちが一堂に会するというエピソードもあります。

旬の初ガツオが安くて美味しいこの季節、あなたも、「UMAMI」の素晴しさを舌で堪能してみてはいかがでしょうか?
ということで、まずは「試食」という名の飲み会から……
(これだから痩せないんだわ~)

うまい

(文:真ノ宮ゆな/イラスト:matya)