食中毒になる人とならない人がいるのはど~して?

タネも仕掛けもありません、あるのは……今からウン十年前の出来事……

前日の夜に作ったおにぎりを朝食として食べたところ、職場(病棟)で突然の吐き気と嘔吐に見舞われ、やむなく早退することに。

ところが、同じおにぎりを食べたはずの夫は、どういうわけか異常なし。
おまけに、職場では「真ノ宮、デキちゃった」説が浮上する始末。あ~恥ずかしい!

「同じものを食べたのに、どうしてアンタは平気で、わたしだけが食中毒に!? 一体どういうこと!? ずるいぞ! 不公平だっ! ちくしょ~!」
と、年甲斐もなくスネた私ですが(汗)、同じものを食べても、食中毒になる人とならない人がいるのはどうしてなんでしょう?
私と夫の決定的な違いとは?(「男と女」ではなくて……)

吐き気イメージ


食中毒になる人とならない人の違いは「免疫力の差」!

食中毒の原因菌が混入した食品を食べたからといって、すぐに食中毒を引き起こすわけではありません。
なぜなら、食品の通り道には様々な防御機能(異物から身体を守るメカニズム)が備わっているから!

例えば……
唾液 ⇒ 唾液に含まれる酵素免疫グロブリンなどが、殺菌・抗菌作用を発揮!
胃液 ⇒ 胃液に含まれる胃酸が殺菌作用を発揮!(ジュワ~ッ)
腸内細菌 ⇒ 腸内細菌に含まれる乳酸菌ビフィズス菌が、細菌の侵入をシャットアウト!

つまり、一般に食中毒になりやすいのは「免疫力が低い人」!

あなたは大丈夫? 下記に当てはまる人は食中毒注意報発令!

抵抗力が弱い人(消化器系や免疫力が未発達な子ども、お年寄り、虚弱体質の人など)
他の病気にかかっている人
過労や睡眠不足、ストレスなどで体力を消耗している人 (←私はコレでやられました~)

「実習や受験勉強で疲れがたまっている」という看護学生さんも要注意!
疲れた時には1日15分のお昼寝タイムで、心身ともにリフレッシュしましょ♪

それから、ジメジメした梅雨の季節は、毎日の食事にもひと工夫したいところ。
酢・梅干し・しょうが・大葉などの薬味には、防腐作用や抗菌作用はもちろんのこと、ストレスの緩和や疲労回復にも役立ちます。
たっぷりの薬味で、夏バテも食中毒も一気に吹き飛ばしちゃいましょう~!
(私もおにぎりに梅干し入れときゃ良かった……)

防腐作用や抗菌作用イメージ


冒頭で、「真ノ宮、デキちゃった」説が浮上したと書きましたが、実はこの事件(?)からわずか3か月後、本当にデキちゃいまして(汗)、今度はつわりによる吐き気と嘔吐に襲われ、もう~踏んだり蹴ったり。

夫からは「また腐ったおにぎりでも食ったんじゃねーの?」と笑われ、職場からは「ほらね、やっぱりデキてたんじゃん!」とからかわれ……、何ともトホホなエピソードでしたとさ、チャンチャン(苦笑)♪

(文:真ノ宮ゆな/イラスト:matya)